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垂髪(すいはつ)の百済観音 |
垂髻 | 双髻 | 三山単髻 | 焔髪 | 不動明王頭部 |
仏像の髪型(髻もとどり)は時代によって流行がありました。
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仏像の髪型は一番簡単な形は紐で一束に結んだ単髻(たんけい)、中宮寺型弥勒菩薩のように二つの束に結んだ双髻、他に五髻があります。 一束に結んだうち三条に分けた三山髻、他に五山髻、七山髻があります。 紐を上下2本にして束ね、何条かに分かれて垂れる垂髻(すいけい)、垂髻には種々あります。 これらは一般に大日如来、菩薩、天部の髪型で宝髻(ほうけい)といいます。 焔髪(えんぱつ)明王、天部の忿怒形に見られ、髪が逆立ち、炎のようになった髪の形で烏枢沙摩明王の例。 剃髪(ていはつ) 坊主頭、地蔵菩薩など。 総髪(そうはつ)不動明王の髪型で全ての髪を左耳上に集める髪型のことでその先を左胸上まで垂らすのを辮髪(べんぱつ)。他に巻髪(けんぱつ)があります。頭上には開蓮か莎髻(しゃけい)が頂上にあります。また、日蓮宗で特に祀られる鬼形の鬼子母神像は総髪です。 垂髪(すいはつ)百済観音など仏像の耳の後ろで一束の髪を肩まで垂らす形で、女性的優しさがあります。 |
仏像の一口知識14 |
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弁財天弁才天 弁才天は梵語でサラバティーといい、古代インドにあった聖なる河を神格化した女神で川の流れが音楽と結びつき音楽の神となり、音楽は弁舌や学問に通じ弁舌の神、学問の神、さらに豊穣、財宝、子授けの神ともなった。江戸時代に福の神として盛んに信仰されたので「弁財天」と俗字で呼ぶようになった。 弘法大師 真言宗の宗祖で、護岐国多度郡、現在の善通寺市に誕生。幼名は真魚(まお)。延暦10(791)年、虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)の修行する。空海を名乗る。中国密教を日本に伝えた。 |
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仏像彫刻展と法話集 |