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ギャラリーとコミュニティー
仏像彫刻ワールド
首都圏仏像彫刻教室
東京千葉の各教室6校のご案内。「無心に彫る」ということは、心身を若返らせ、心にさとりを、人生に希望を与えてくれます。当彫刻は最も大切な基礎(小刀の使い方)に始まり、仏足、仏手、お顔、仏頭、全身像という具合に進みます。観音、如来不動像など短期間に彫れようになります。
BIWCC仏像彫刻通信講座
全国どこからでも入会可能。只今、受講生募集中です。
仏像霊験記(仏師、瑞雲)
今昔物語集文語体の説話を現代語訳短編霊験談に執筆。神仏への理解と心の癒しが手短に出来ます。
仏師、瑞雲の法話
この法話は、宗教や宗派を越えて、人々が等しく真実の仏の教えに浴し、心の平安と人生の真の意味を得て貰いたいという個人的悲願から執筆しております。 |
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仏像の淡彩色施工 彩色師 瑞雲

仏像お客様持ち込み 本体丈12cm 総丈30cm 施工価格 ¥75,000
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彩色師としての瑞雲流の仏像の淡彩色方法は奈良時代から平安時代にかけての古式彩色法で、截金(きりがね)を使用しないで色の組み合わせを重要視し最小限必要な部分に金泥を施して仕上げる落ち着いた風格のある彩色法です。
截金とは金箔を極細の線に切り、その金箔を貼って模様を施す装飾技法であり、我が国では鎌倉時代以降の仏像彩色に多く見られます。金の色が光って美しいのですが、ややもすると夜の繁華街のネオンみたいなもので、金の勢いが強く彫刻の良さを殺してしまう面もあり、また工芸がすぎて仏像が彫刻品でなく工芸品になってしまう難点があることです。
私は截金は好きではありませんが、お客様がどうしても截金を施して欲しいと言うことであれば、彩色後に截金師に依頼(別途お見積もり)も可能です。
さて、彩色で一番重要なことは大日如来像の本体が引き立つことです。台座や光背ばかりがけばけばしく色が強いと肝心の本体を殺してしまいます。今回は主要な彩色部でありよく目に付く蓮弁や反花に淡い白緑青を使い、大日如来本体の裳(も)に対照の色である朱を使うことで、台座と本体が生き生きと聡明に感じられますね。光背部の天女を配した彩色がカラフルで気移りしそうな感じでも如来後頭部の頭光背中心部の黒色系群青色がしっかりと光背全体を引き締めています。
また一番苦心したところですが、本体の髪の毛の色である白群青を引き立たせるため頭光背中心部の黒色系群青色を何回か塗り重ねコントラストの一番良い色の度合いにしたことです。 さらに今回大変成功したことですが、框の模様をみてください。法相華文様を白緑色にしてその底に反対色系の色を使うことで框台の彫刻の深みを一層増しています。この上に金色でも塗ろうものなら、金色が飛び出してきてせっかくの彫刻の良さを殺してしまいますでしょう。今回、金泥を使用した部分は光背の一部、本体の宝冠、腕の臂釧(ひせん)腕釧、胸の瓔珞(ようらく)、条帛(じょうはく)や裳(も)の文様などです。
他社の彩色を見てみれば、蓮弁や框、衣などいたるところに截金を施してあり、「いいかげんにしてくれ」と言いたくなるほど下品です。そんなことはしないで、金色はなるべく使わないで、輝くような彩色が本当の日本の彩色ではないでしょうか。 |
お客様持ち込みの仏像に淡彩色を施すことができます。
お申込みはお見積もりで。
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