仏像の知識目次
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不空羂索観音 愛染明王 |
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仏像はさまざまな持物(じもつ)を持ち、それぞれ意味がある |
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仏像の持物 仏像はさまざまな持物(じもつ)を持ち、それぞれ意味があるので何の仏像かを見分けられます。 主な持物の解説 蓮華は菩薩、特に聖観音菩薩の持物で、蓮華が泥の中にあって泥に染まらないことから仏の真理(智恵)を表します。蕾の蓮華、半開きの蓮華、満開の蓮華があります。 錫杖(しゃくじょう)地蔵菩薩の持物で、元はインドの僧が遊行するとき、人々に錫 杖の音を鳴らして来たことを知らせました。 宝珠 地蔵や如意輪観音の持物で、欲しいものを意の如く出すので如意宝珠(にょいほうじゅ)という。 宝剣 不動明王、文殊菩薩、虚空蔵菩薩などの持物で、煩悩を断ち切る智恵の剣です。 水瓶(すいびょう)千手観音などの持物で、古代インドの水筒のこと、この中には財宝が入っている。 宝塔(ほうとう)毘沙門天などの持物で、仏舎利が入っている。 羂索(けんじゃく)不空羂索観音、不動明王などの持物で、元はインドの鎖鎌(くさりがま)のような武器であったが、仏教では、これで煩悩を縛り、または、羂索を投げ衆生を救う。 金剛杵(こんごうしょ)元はインドの武器だったが密教で重用される。両端がとがった独鈷杵(どっこしょ)、三本に分かれた三鈷杵、五本に分かれた五鈷杵がある。愛染明王は五鈷杵と金剛鈴(こんごうれい)が持物。 その他、薬師如来の持物で薬壺(やっこ)、法輪(ほうりん)、数珠(じゅず)、払子(ほっす)、 数珠、弓と矢などが仏像によく見られる持物である。 |
仏像の一口知識11 |
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牛頭天王 インド祇園精舎の守護神といわれ、京都祇園社(八坂神社)の祭神。神体はスサノウノミコト。疫病を防ぐ神であり、薬師如来を本地仏とし全国の八坂神社・祇園神社・津島神社で祭られる。 摩利支天 摩利支(梵語でMarici)hは陽炎、威光の意味で陽炎を神格化した女神、常に日の前にあって姿を現さず日月の光の徳を持つとされます。帝釈天の支配する日月を阿修羅の攻撃から守ったのも光を利用した摩利支天の働きによるとされます。 |
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仏像彫刻展と法話集 |